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笑えない

2021/09/09
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 雨の日が続き、またコロナの現状もあり憂鬱な気持ちを感じた日々を過ごしております。皆様はいかがでしょうか。

 そしてそのような時こそ笑いが必要なのですが、「お笑い芸人」のトークが全くと言っていいほど笑えないことが多いのです。レベルが低すぎてむしろイライラが募るくらいに。

 例えば突発的な話題の振りに対応できない。話題の内容に全く脈絡のない話をするなどおおよそ芸も能も感じられない「お笑い芸人」と言われる人たち。なぜこのような人たちがテレビに出ているのかと首をひねるばかりです。

 ネタを作りこみステージで漫才やコントをするのは優秀であるのかもしれません(個人的にはそれほどでもないと思っていますが)。しかし、突発的な対応力こそがお笑いの力量の見せ場だと思うのは私だけでしょうか。

 日本の笑いの原点は語彙力からくる言葉遊びだと思っています。古くは和歌。折句や本歌取り、掛詞などであり、江戸時代の狂歌や川柳による限られた言葉の中に込められた皮肉や洒落。落語でもしっかりと「落ち」があるからこその落語であり、古典落語では昔の常識を知っていなければ全く笑えないものさえもあります。それは庶民の中に知性が根付いていたという証左でもあります。

 翻って今の日本はどうでしょう。ただひたすらに分かりやすい日本語と、ダラダラと長い歌詞のた歌。それこそすべてを詩の中に入れるから想像力の翼を広げることもできない。また突拍子もない言葉や行動で意表を突く卑怯な笑いを狙った芸。そこには日本語の美しさを感じさせる知性の欠片も感じません。誰がいつどのようにしてこのような日本にしてしまったのでしょうか。

 その原因の一つはSNSの発達にあると思います。その発達は簡潔で分かりやすい表現が求められます。その結果すべての事柄に対して単純さを求めるようになってしまったのではないでしょうか。自分の国の言葉も歴史も大切にできない国が国民が国際化を語る。そのような現状を笑えないと思うのは私だけでしょうか。